1.アルコールが使えない時に次亜塩素酸水を使わないと、ウィルスに無防備になってしまい、危険です。
アルコールは広く知られ幅広い効果がある除菌剤です。
しかし、アルコールを使うと問題が起こるケースがいろいろあります。
ⅰ.子供やアルコールに弱い人に有害です。
ⅱ.ドライバーが吸えば酒酔い運転にもなります。
ⅲ.刺激が強いため傷がある皮膚には有害。
ⅳ.引火性があり、高濃度噴霧は危険。
でも、こんな場面でもウィルスは遠慮なんかしてくれません。
アルコールという敵がいないのをいいことに、人間に取付くチャンスを虎視眈々と狙い、チャンスとみれば人間の体内に侵入し繁殖しようとします。
こんなケースでは新型コロナウィルス対策としてアメリカNIH(国立衛生研究所)も推奨する高純度の次亜塩素酸水が役に立ちます。
しかし世の中には有害な不純物が残存する製法で作った次亜塩素酸水を販売している業者が多いのが問題です。
また次亜塩素酸水にはさまざまな製法があり、不純物の多い次亜塩素酸水と高純度の次亜塩素酸水の違いがあることを知らずに、いっしょくたに全部を危険として否定する専門家と称する人も多いので、せっかくのウィルスと戦うための有力な武器になる高純度の次亜塩素酸水が使われず、そのためウィルスの繁殖を許し、その分感染を増やしてしまう結果になっています。
これはきわめて残念な結果です。
これから説明しますが、次亜塩素酸水の中には、日本で発明された特別な製造法により、高度の安全性と長期の有効性を確保できるものがあります。
この製造法で作られた次亜塩素酸水であれば、使えない場面はほとんどなく、どんなケースでもウィルスとの戦いに使える武器になります。
2.私達の体の中でも外でも、次亜塩素酸は細菌やウィルスと戦う
有力な武器として使われています。
①私達の体内に細菌やウィルスが侵入したときは、体内で白血球が
次亜塩素酸を作り出し、細菌やウィルスを攻撃し、殺菌して自分達を守ろうとします。
注:奈良女子大学 藤井 浩先生のサイトを参照して下さいhttps://www.ueharazaidan.or.jp/houkokushu/Vol.32/pdf/report/015_report.pdf
→このことはあまり知られていませんが、私たち自身の体内で白血球から次亜塩素酸を作り、それで細菌やウィルスと戦っているのですから、次亜塩素酸が消毒薬だから、それを人に向かって使うことが無条件に危険だと決めつける(WHOテドロス氏等)のは非常におかしな話しです。
もちろん、体内で作られる次亜塩素酸は濃度・量がコントロールされていますし、製品として作られる次亜塩素酸には、濃度・量の管理が十分でないものや、危険な不純物が残る製造法で作られるものもありますので、それらの点には充分注意しなければなりませんが。
②多くの歯科医院で、口腔内や器具、さらに待合室等への噴霧に次亜塩素酸水が20年以上使われており、害があったという報告はありません。
③公共水道で使われる塩素消毒も次亜塩素酸の除菌力を使っています。
④2003年頃の中国でのSarsの流行の際、北京の中日友好病院でのウィルス対策では、高純度次亜塩素酸水の空間噴霧が院内感染の発生防止に大きな効力を発揮しました。
このように「不純物の少ない高純度の次亜塩素酸水」は、私たちの体の中で、また外で、細菌やウィルスを撃退するのに役立っています。
体の中で次亜塩素酸が細菌やウィルスを撃退できるかは、体の中に入ってくるそれらの数に左右されますので、体の外で有効な次亜塩素酸を使って細菌やウィルスの数を減らすことは、結果として私たちがそれらに感染することを防ぐために大いに役立ちます。ゼロにしなければ役に立たないから次亜塩素酸水はダメだ、というのは危険な考え方です。
3.但し、次亜塩素酸を有効成分とする「次亜塩素酸水」として販売されている製品には有害で危険な不純物があるものが多数あります。
問題になる製法は以下のものです。
①次亜塩素酸ナトリウム水溶液に塩酸等を加えてpH調整し作る
→これを次亜塩素酸水として売るのは、有害な次亜塩素酸ナトリ
ウム(次亜塩素酸とは名前は似ているがまったくの別物)が残
存している可能性が高く危険です。
②塩酸の水溶液を電気分解して作る
→電気分解が完全であれば害はないとされますが、電気分解装置
の不具合があったときに劇薬である塩酸が多く残る可能性があ
り危険です。
4.そのほかに「次亜塩素酸水」として販売されている製品には、有
効成分である次亜塩素酸を消化してしまい実際に使う時に次亜塩素
酸をなくしてしまいかねない成分が含まれているものがあります。
①塩化ナトリウム(食塩)が含まれていると、これが次亜塩素酸を
塩素ガスに変化させ、空気中に蒸発してしまう原因になります。
昔から行われている次亜塩素酸水の製造方法である、食塩水を下
の図のような二槽式の電解装置に入れ、プラス極側の槽に発生する
次亜塩素酸が含まれた水を取りだす方法があります。
この方法は、原料が塩と水だけなので安心ですが、電解する溶液
に含まれている塩が次亜塩素酸水に含まれてしまうので、塩化ナト
リウムの濃度がどうしても高くなり(1,000ppm以上)これが有効
成分である次亜塩素酸を蒸発させて効力が短期間でなくなる原因に
なります。
この二層式電解装置で製造した次亜塩素酸水は、長くても4週間
程度で効力がなくなります。
5.効力を長期間保つことができず、製造機を購入して作ってすぐ使
うしか方法がなかった次亜塩素酸水ですが、最長3年間効力をもた
せる製造法が日本で開発されましたのでどういう方法かを別ページ
でご説明します。
参照サイト
https://www.ueharazaidan.or.jp/houkokushu/Vol.32/pdf/report/015_report.pdf
〇上原記念生命科学財団研究報告集 32(2018)
好中球における次亜塩素酸合成機構の解明:奈良女子大学 藤井 浩先生